ハラスメント対策① セクハラに困った時の当社としての考えと対応

今回は当社における『セクハラ』への考え方と対応についてお伝えします。

 

入社面接や入社時研修の際に、以前の職場でのセクハラ経験を聞くことが多いです。

 

『訪問先の利用者さんが毎回アダルトビデオを見ているが我慢していた』

『(デイ)送迎の時、利用者さんにシートベルトをつけるときにお尻を触られた』

『プロなんだからそのくらい我慢しなくちゃと言われた』

『適当に聞き流せば良いのよと笑われた』

『いつもそうなのよ~、と言われただけで何もしてくれなかった』

 

ほとんどの場合、上司、先輩にきちんと対応してもらえなかった、という嫌な経験となっています。

それがきっかけとなって退職したケースさえもありました。

 

なぜ多くの職場が、介護職であれば利用者のハラスメントは甘んじて受け入れろと言うのでしょう?

介護職に夢と志を胸に飛び込んできた人たちが、それで傷ついて介護職を辞めてしまっている現状が見えないのでしょうか?

 

甚だ疑問です。

 

 

一般的にハラスメントとは、日本語では一般的に「いじめ・嫌がらせ」と訳されます。

当社では、セクハラ・モラハラを始めとする「いじめ・嫌がらせ」については、厳しく対処させていただいています。

 

 

今回はセクハラ(セクシャル・ハラスメント)についてお話しますが、

セクハラについては、

真顔で、っぱりと、毅然とした態度で『やめて下さい』と伝えるようにと指導しています。

それでもやめてもらえなければ、支援を中断して帰って良いと言っています。

訪問介護で着替え介助中だったとしても、ハラスメント行為により適正な支援(ケア)が続けられないのなら家の外に出て良い、ということです。

 

 

お客様から性的な言動をされた場合、反応に困ってなんとなく笑顔になってしまったりする人も多いかと思います。

が、そういった態度が「喜んでいる」「楽しんでいる」と誤解させてしまう事もしばしばあります。

 

一方で、卑猥な発言をされても一向に気に留めず

『○○さんてホントにエッチなんだから~奥さんに言いつけますよ~😊』

とさらりとかわす人もいます。

 

これは本当に個人差です。年齢はあまり関係ないかもしれません。

 

では気にしない人なら聞き流して良いのかというと、そうではないと思います。

『あの人は楽しんでくれたからこれは大丈夫な行為だ』と、やはりセクハラ主を勘違いさせてしまいます。そのうえ、拒否をするスタッフに対しては「真面目に受け取るなんて、面白味のない人間だ」などと考えるようになったりもします。

 

やはり、こちらの態度によって勘違いさせてしまうことがあるのです。

(これはもちろん、ハラスメントされる側に問題があるということでは断じてありませんが。)

 

そのため、

◇真顔で、きっぱりと、毅然とした態度で『やめて下さい』と伝える

◇それでもやめてもらえなければ、支援を中断して帰って良い(その後、安全な場所で迅速に報告を入れる事)

を徹底しています。

その上で、その後の支援をどの様にするかを検討します。

 

 

こういった話をすると、

「では認知症の人だったりで、話しても分かってもらえない場合はどうするの?」

などの意見が出ますが、

その場合は、医療などの支援を含め、支援のあり方を検討していくことが大切だと思います。

 

もちろん、病気や障害のせいでそういった言動をとる方もいます。ですが、病気で理解力低下 = 介護職が全て我慢しなければならない となるのはおかしいと思っています。

 

その様な場合は、今まで

・ヘルパー2人対応に変えてもらえるようケアマネジャーへ働きかける

・ご家族が在宅中の時間に訪問するように時間を変える

・精神疾患の服薬管理のために訪問看護を提案する

などの対応をしてきました。

 

 

利用して下さるお客様は大切です。そのご家族も大切です。

ですが、社員もとっても大切です。会社には社員を守る義務があります。

 

お客様もご家族も介護職も、皆が気持ちよく利用できる環境づくりをしていきたいと考えます。

 

代表 三友愛

 

↓ 分かりやすくまとめられている記事を見つけましたのでリンク掲載しておきます

 

 

↓リンク(過去ブログ)  こちらもご覧ください

ハラスメント対策② モラハラに困った時の当社としての考えと対応

ハラスメント対策③ ハラスメントに困った時の当社としての考えと対応

ハラスメント対策④ ハラスメントに困った時の当社としての考えと対応