ハラスメント対策② モラハラに困った時の当社としての考えと対応

先日の『セクハラ』に関するブログを読んでくださった方が多かったようです、やはり関心のある方が多いのですね。

そのため、今回はお客様とその家族からのハラスメント(暴力行為・精神的嫌がらせ)に関する対応についてお伝えします。

 

例)

◇「そんなことも出来ないのか!」などと人格を否定するような発言を繰り返す

◇「ぶん殴るぞ!」と言って拳を振り上げる

◇「随分太っているね」などと容姿をからかうような発言をする

 

 

対応は、基本的にはセクハラと同様と考えています。

 

暴言・暴力を受けた時の最初の対応は以下の通りです。

毅然とした態度で『やめて下さい』と伝える

◇危険があるなら支援を中断してすぐに退避(その後、安全な場所で迅速に報告を入れる事)

 

大切なのは、我慢してこの場を乗り切ろうと思わなくて良いよ、という事です。

 

『ハラスメントは、介護職員の心身を傷つける行為であり、いかなる場合も認められません。』

と厚生労働省のマニュアルにも明確に書いてあります。我慢する必要は無いのです。

 

 

もちろん、ハラスメント行為の裏に何らかの疾患やBPSDの可能性があることは否定できません。

そのため、サービス開始の前に「既往歴や障害の情報」や「生活歴」などを出来る限り把握し、問題になりそうな芽が無いか事前に検討しておくこと、そしてそれを職員間で共有しておくことは非常に大切です。

 

実際に身近で聞いた例として、

施設で勤務している時に入居者から暴力を振るわれたことがあったが、その入居者は暴力行為で複数の施設を転々としている人だったことを後から知った(施設の上司は知っていたが情報を知らされていなかった)。暴力を振るわれたことに対しても会社として何の対応もしてくれなかったので、それが契機となり退職した。

というケースがありました。

 

これでは、ハラスメントを防ぐことはできず、職員の信頼も失う結果になります。また、他の入居者さんにも恐怖を与えたのではないかと思います。

 

ですが、介護現場にはまだまだハラスメントを容認する(見ないフリをする)会社が多いのか、こういった状況を当たり前で仕方ない考えているため、その問題点に気づかない人も多いように感じます。

 

 

どんな仕事でも、アクシデントを完全に無くすことはできません。

そのため、出来る限りアクシデントを起こさない仕組みを作っておくこと(お客様への周知や事前の情報共有など)、何かあった時に適切に初動対応ができること(緊急時の対応研修など)、が大切と考えています。

 

その他、会社としては、

『何かハラスメントと感じ身の危険を感じることがあったら、お客様がもし怒ったとしても退避してね。その後のことは大丈夫だから安心して任せてね。』

と声をかけるようにしています。

新入社員、特に訪問介護の社員は、とても安心するようです。

 

 

社員を守る。

たいそうなことを言うようですが、頑張ってくれている社員を守るのが会社だと思っています。

 

 

代表 三友愛

 

 

↓リンク(関連ブログ)  こちらもご覧ください

ハラスメント対策① セクハラに困った時の当社としての考えと対応

ハラスメント対策③ ハラスメントに困った時の当社としての考えと対応

ハラスメント対策④ ハラスメントに困った時の当社としての考えと対応