【シニアリフォームのポイント】浴室① ドア
毎日の疲れを癒してくれるバスタイムは、多くの人にとって大切な時間ですね。
でも、若い頃に建てた家のお風呂は、寒い、冷たい、深くて入りづらい、など若い頃には気にならなかった使いづらい点が出てくるものです。
そこで『浴室をリフォームしたい』と思ってホームぺージで調べてみても、100万円、200万円、という高額な表示に『諦めよう…』となる方が多いのです。
介護保険の住宅改修費で利用できるのは20万円までですので、完全にオーバーです。
ですが、ちょっと待ってください。
お風呂が使いづらいままだと、滑って転んだり、ヒートショックを起こしたり、思わぬトラブルの原因になるかもしれません。
浴室リフォームを諦める前に、ぜひこの記事を参考になさってください。お役に立てればとても嬉しく思います。
福祉用具専門相談員 三友義信(介護福祉士、ケアマネジャー、福祉住環境コーディネーター)
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【リフォームのポイント】浴室① ドア
一昔前の浴室ドアは、開き戸(浴室側へ押して開くドア)が主流となっていました。これは、湿気や水滴が脱衣所に入るのを防ぐためだったようですが、現代においては気密性も向上しているためあまり気にする必要がありません。どちらかというと、浴室内で倒れた場合、その人自身が障壁となって扉が開かず救助が遅れる問題の方が重要です。そういった点から、現在では開き戸の場合も脱衣所側に開くドアを採用することも多くなっています。
ですが、開き戸の場合ドアの動く範囲が大きくなるので、ドアを開ける際に自分の体重移動が必要となり、バランスを崩しやすくなります(手前側に引いた時に後ろに倒れそうになるなど)。
そのため、リフォームをする時は引き戸(スライドドア)を勧められる場合が多いと思います。
引き戸は非常に少ないスペースで開閉ができ、車椅子が必要になった時を考えて3枚スライドドアなどにリフォームするのは大変良い事だと思います。溝に汚れが溜まって掃除がちょっとしにくい、という難点はありますが、安全性、開閉の楽さ、スペースの有効活用を考えると引き戸がおススメなのは確かです。
ですが、引き戸となると大きな工事が必要になる場合が多いのです。
なぜかと言うと、ドアの引き込みスペースが必要になるので大掛かりな工事となる場合が多く、その結果として価格も高めになります。
(上吊りレールを利用した引き戸もあり工事は簡単になりますが、やはりスペースは必要です。)
浴室を全面的にリフォームする、というのであれば引き戸が良いのですが、そうでない場合どうするか。
おすすめは『折れ戸』です。
開き戸のようにドアを大きくスイングさせる必要がなく、引き戸のようにドアの引き込みスペースも不要。
そのため、短い工事時間で完了し、費用も少なく済む場合がほとんどです。
出来る範囲でリフォームして、長く自宅のお風呂に入りたいな、と思う方には、この『折れ戸』をお勧めします。
もちろん、ご自宅の仕様によって適用するかどうか変わってきますので、リフォーム会社の担当者さんに色々質問してみると良いと思います。
納得のいく、気持ち良いリフォームが出来て、ご自宅での快適な暮らしを長くお過ごしできますように。
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