【シニアリフォームのポイント】浴室② 浴槽
毎日の疲れを癒してくれるバスタイムは、多くの人にとって大切な時間ですね。
でも、若い頃に建てた家のお風呂は、寒い、冷たい、深くて入りづらい、など若い頃には気にならなかった使いづらい点が出てくるものです。
そこで『浴室をリフォームしたい』と思ってホームぺージで調べてみても、100万円、200万円、という高額な表示に『諦めよう…』となる方が多いのです。
介護保険の住宅改修費で利用できるのは20万円までですので、完全にオーバーです。
ですが、ちょっと待ってください。
お風呂が使いづらいままだと、滑って転んだり、ヒートショックを起こしたり、思わぬトラブルの原因になるかもしれません。
浴室リフォームを諦める前に、ぜひこの記事を参考になさってください。お役に立てればとても嬉しく思います。
福祉用具専門相談員 三友義信(介護福祉士、ケアマネジャー、福祉住環境コーディネーター)
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【リフォームのポイント】浴室② 浴槽
浴室のリフォームを考えた時、まず頭に思い描くのはおしゃれな浅型のバスタブではないでしょうか。
深い浴槽で危険を感じていた方なら当然のことと思います。
新しく明るい浴室で半身浴・・・なんて憧れますよね。
ですが、ご存知でしょうか?
イマドキの浴槽に変えると逆に危険になるかもしれないということを!
下の図をご覧ください。
浅型浴槽は、脚を延ばして入れるように縦が長く、ゆったりできるように片側の壁に傾斜がついている物が多いです。
ですが、これだと実は、足と背中が固定できず顔が上方向を向くため身体が安定しにくくなります。小柄な高齢者だと浮き上がってきてしまうこともあるのです。
また、湯船から出る時は前かがみ姿勢を取らなければならないですが、その姿勢も取りづらく、結果的に立ち上がりにくいということになります。
つまり非常に危険です。
ではどのような浴槽が良いのか、と言うと。
昔からある、和式の浴槽が実はベストなんです。
背中と足が壁につくので身体が安定させやすく、前かがみにもなりやすいので立ち上がりしやすいです。
もし足が浴槽の壁に届かない場合は足元に台を置くのも1つの手です。
↓浴槽内台
介護保険が適用できます。普通のお風呂椅子では湯船に入れると浮いてきてしまいますが、これは浮いてきません。脚底は滑り止め加工なので安心です。浴槽のまたぎの際の踏み台としても。
今の浴槽だと深すぎて出入りが怖い!という方には。。。
浴槽が深すぎる場合は、浴槽内に踏み台(浴槽内台)を設置すると良いです。これはリフォーム(住宅改修)ではなく『販売品』です。浴槽にネジで固定するものでないので、取り外しが出来て掃除も簡単です。
前述の既製品を設置しても良いですが、オーダーメイドの方が隙間が出来ずお勧めです。
↑既製品を置いた場合。サイズは色々ありますが、やはり周りに隙間が出来ますので安全性を考えるとオーダーがお勧めです。が、既製品の方が多少お手頃価格ではありますので、どこを優先するかで選ばれたら良いと思います。
いろいろ書かせて頂きましたが、今の浴室にいろいろ不具合があって『ドアも、浴槽も、手すりも、追い炊き機能や浴室暖房も、浴室乾燥機も、全部変えたい』なんていう場合は、ユニットバスに交換してしまうのも勿論良いと思います。最新式の浴室設備はよく考えられている物が非常に多いので、いろいろ比較検討されると良いと思います。ただ、気をつけて頂きたいのは、「若い人には最高の機能でも、高齢のかたには不向きなものもある」ということです。若い世代と同居されている方などは、いろいろ話し合って決める事をお勧めします。
納得のいく、気持ち良いリフォームが出来て、ご自宅での快適な暮らしを長くお過ごしできますように。
☆浴槽周りのリフォームといえば、やはり手すりは欠かせないアイテムです。
手すりについてはまた後日書かせて頂きます。
ここまで読んでくださって有難うございました。
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