7月7日 七夕 ~ 皆さんは何を願いましたか

こんにちは。

昨日は七夕でしたね。忙しい日々に星を見るのも忘れていた、、というかたが殆どでしょうか。かくいう私も、「曇っているから見えないかな」と思いながら夜空を気にせず寝てしまいました。少しは星が見えたのかな。

 

七夕、といえば、織姫と彦星のストーリーを思い出しますが、もともとは古くから伝わる日本の禊ぎ(みそぎ)行事で、乙女が着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々のけがれをはらうというものだったそうです(京都の地主神社さんのホームページより https://www.jishujinja.or.jp/tanabata/yurai/)。

一年に一度恋人と巡り合える日、というと何ともロマンチックですね。

 

 

さて、私が七夕と聞くと毎年思い出すのが、ある施設で見た短冊のこと。

 

病院に併設の療養型施設(長く療養を必要とする高齢者が暮らす施設)に伺った時のことです。ちょうど七夕の前で、施設の廊下には大きな笹と、飾られた短冊が。

そこで目に入ったのが、

 

「家に帰りたい」

 

の文字。

 

切ない気持ちでいっぱいになりました。

 

 

病気の状態が比較的安定していても、介護者がいない、家の住環境的に現在の身体状況では暮らせない、などなど様々な理由で、帰宅できない方は少なくありません。これは10年近く前の話なので、退院・帰宅できる人の割合も増えたのだとは思うのですが、、退院⇒入所はあっても、退院⇒独居生活再開 は、まだまだ高いハードルだと感じています。本人がどんなに帰りたいと切望しても、病院や施設で亡くなる方がいるのも実情かと思います。

 

もちろん病院や施設には素晴らしい利点がたくさんあり、一概に否定されるべきではありませんが、やはり「自宅で最期を過ごしたい」と思う方が多いのも事実です。

 

我が家で安心して暮らせるように、という気持ちで、当社では今までサービスを増やしてきました。

必要な時に手助けする人が来てくれる ⇒ 訪問介護

手すりや歩行器で安心して過ごせる ⇒ 福祉用具

段差などを無くして安全に過ごせる ⇒ 住宅改修

運動で健康維持ができる ⇒ デイサービス

 

 

私達は、自宅で過ごしたいと思う人が一人でも多く自宅で過ごせるように支援していかなくては、家に帰りたい人が帰れる世の中にしていかなくては、と毎年思う七夕の夜でした。