201707 これからのケアステーション ラクティ

こんにちは。介護事業責任者の三友です。

最近考えていることがあります。
それは、世の中には常に「勝者」と「敗者」が存在し、「勝者」は「敗者」の上に成り立っているのか?という事です。

まず、スポーツ等の勝負の世界の場合。これは常に「勝者」は「敗者」に分かれてしまいますよね。
では、その他の物事ではどうでしょう。

もしこれが色々なお店が集まって出来ている商店街で考えてみるとどうでしょうか?
あまり売上の伸びないとある商店。この売上低迷の原因は周りのお店が流行っているからなのか?
しかし、我々はきっと活気溢れる多種多様なお店が集まっている商店街であれば、そこに買い物に行きたくなりますし、結果として色々なお店で多くの買い物をしていまいますよね。

話は変わりますが、私は先日、同じ大泉町で介護事業をしているうさぎ&かめれおんという事業所さんにご挨拶に行きました。
代表の鈴木冨美子さんは、自らも障がいをお持ちのご家族を持たれ、地域の介護サービスの量や質に不十分さを感じ、日常的に介護をしている家族の一時的な休息を目的とする事業である「障害者等日中一時支援事業」の立上げを皮切りに、地域のニーズから必要とされる事業を次々に立上てるそうです。

その中でも、障がい者への訪問介護では、他の事業所さんが敬遠しがちな「自傷」や他人に危害を加えてしまう「他害」の恐れがある障がいの方々の支援を、自ら率先して積極的に取り組んでおられ、その姿勢に頭の下がる思いでした。

私は、鈴木さんからこの話を伺って初めてこの地域でも重度の障がいをお持ちで、困っていらっしゃる方々が多くいる事に気付かされました。

この様に同じ地域で、同じ事業を行う者であっても、それぞれに得手、不得手があり、自分達だけでは努力しても中々上手く行かない事や、思いもつかない考え等もあります。
ですが、そこに第三者が加われば、思わぬ解決策が見えて来る事があるのです。
それこそが相乗効果。1+1=2ではなく、100でも、1,000にでも成り得るのだと思います。

これが私の考える一番最初の問いに対する答えです。

私達ラクティは、高齢だったり、障がいがある事で、慣れ親しんだ地域で生活する事が難しい方々を支えるために生まれました。私達の目的を達成する為には、私達自身がもっと質が良く、多種多様で豊富なサービスを提供出来る様に成長する必要があります。
ですが、例えその様に取り組んだとしても、私達だけの力で出来る事には限界があります。
そこで、地域の事業所と横の繋がりを持ち、まるで元気な商店街の様に共存共栄する事で、多種多様で質の高いサービスを連携して提供出来る様になれば、私達の目指す、この地域に存在する多くの人々が自宅で安心して生活出来る限界点を引き上げる事が出来る様になるのだと思います。

私達ラクティがこの地域連携の一つのエンジンとして、地域を豊かにしていける様にこれからも取り組んでいきたいと思います。

平成29年7月5日 介護事業部長 三友 義信