【お客様との話】年老いた親と、離れて暮らす子供の気持ち

こんにちは。今週は晴れたり曇ったり、なんだかスッキリしない天気ですね。

 

少し前。

お客様と、コロナ感染が拡大しているから遠方の家族の帰省が取り止めになったりで、今年の夏も子供や孫に会えないかたが出そうだね、なんて話をしていた時の事。

 

「私は正直言ってあんまり子供に帰ってきてほしくないなと思っちゃうのよ」と話す女性のお客様。

 

詳しく聞くと、お子さんがたびたび遠方から帰省してくれるが、事前の買物や部屋の片付け、食事や布団の準備など、色々大変なんだそうです。普段はしっかりと朝食を食べないお子さんのために朝から和定食を出してあげるそうですが、それもなんだか負担、とのこと。

「自分一人なら冷蔵庫の残り物で良いや、と思っちゃうけど、そうも行かないし。。。」と困った顔で笑うお客様。

 

花木の好きな方ですが80歳を越え、今一番大変な庭の草むしりは手伝ってくれない。部屋の中が少し散らかっていると「だらしがない」と叱られる。。。。

「一人暮らしだし、そんなにきちっきちっと出来ないよ。。。」とまた笑顔。

 

 

「働いているし大変だろうからそんなに頻繁に帰ってこなくてもこっちは大丈夫よ」と気遣うふりして遠慮するそうですが、「大丈夫!」と言って帰省してくださるそうです。もちろん、毎回大量の好物を手土産に持ってきてくれるそうです。

 

他のお友達と話しても「帰ってきてくれて羨ましいわ」と言われるので、帰ってきてほしくないと思ってしまう自分が嫌な人間の様で、自分を責めてしまうとのこと。

 

 

ああ、これ、どちらの気持ちもすごく分かりますよね。

 

 

お母さんとしては、今まで通り出来るだけのことをしてあげたい。ご飯作ってあげたい、帰ってきてくれた時心地良いように準備してあげたい。でも、80歳を越えるとなかなか思うようにいかず。頑張っているのにできなくて、ちょっと苦しい。

娘さんとしては、高齢の母のもとにできるだけ頻繁に顔を出してあげたい。自分を育ててくれた元気なお母さんのイメージがあるから、帰省した時にお母さんに甘えたい気持ちがある。いつまでも元気でいて欲しいから「頑張って動かないとだめよ」と応援する。都会の生活で疲れているから羽を伸ばしたい気持ちもあるのかも。大人になってから食べる母の手料理って、とっても美味しく感じるんですよね。

 

 

具体的な解決策、思いつかないのですが、、、、、

 

お互いを思いやる気持ち、良かれと思ってすること。ほんの少しだけずれている。

親子だから言えないことって、ありますよね。

 

人は、親と子で過ごせる時間は、ほんの少しです。

悔やむことがないように、お互いに思いやりを持って、相手を思って過ごしたいですね。

お盆を前に、そう思いました。

 

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