父の日を前に思うこと
もうすぐ父の日ですね、これをご覧の皆さんは何か贈り物など、お考えでしょうか?
ヘルパーとして色々な方に接していると、本当に、家族の形って様々だなあ、と感じることが多いです。
『子供がいてくれて本当によかった』と感謝し、娘や孫に慕われて穏やかに過ごす方。
一方では、実の子供に『死んだとしても連絡しないでください』と言われて孤独に過ごす方も。
でもどの家族にも歴史があり、冷たい家族だなあ、なんて一括りにすることはできません
先日、一人暮らしの高齢の男性のお客様の家で、タンスの下から手紙を見つけました。花柄の封筒に、女性らしい柔らかな文字。遠く離れた娘さんからの手紙のようでした。
『大切なものですね』
本人にお渡しすると、すぐに読んでらっしゃいました。やはり、娘さんから届いた、近況報告の手紙だったようです。
ただ、それはもう随分前の手紙だということはすぐに分かりました。
その方は、ご家族とは絶縁状態にあるからです。私たち介護スタッフも、何があっても連絡してくれるなと言われているからです。
その方はずっと何十年も家族と不仲なのだと思っていたため、娘さんと手紙のやり取りをするような時期があったことに、少しの驚きと、寂しさを感じずにいられませんでした。
どういう理由で関係が壊れてしまったのか
私たちには知る由もありません。
ただ、その方が、手紙を読んで、少しでも温かな気持ちになれたのならと思います。
身近にいる家族には、なかなか改まってお礼や感謝を伝えることって気恥ずかしいし、難しい。
大切な絆を守るために、少しの勇気を出して、お父さん、お母さんに、ありがとうを伝えませんか?
私も、たまには手紙でも書いてみようかな、と思いました(^o^)