今月末で あい家電は閉店します 長年のご愛顧ありがとうございました。
今日は曇り空で少し涼しいような気がしますね。みなさん体調に変わりは無いですか?
さて、以前よりお伝えしていた通り、この8月末を持ちまして当社の家電部門『あい家電』が閉店します。
『あい家電』はもともと「ウイスタふじくら」というチェーン店の一つであり、店長を務めていた清水会長がその後独立し、店名は「ウイスタふじくら」のまま会社名を「あい家電」とし開業したのが始まりです。
(その後、現在の建物を購入し、ウイスタふじくらのチェーンを外れ完全に独立。)あい家電となり8月で36年経ちました。
よくお客様に「社名の『あい』は三友愛さんの愛なのね」と言われますが、そうではなく、電話帳で電気屋を探した時に最初に出てくるように平仮名で「あい」と名付けたのが由来です。
私が小さなころは電気屋の従業員は数名いて、両親は土日関係なく遅くまで休みなく働いていました。私も学校が無い日は電気屋で過ごす時間が長く、大晦日も電気屋で年越し蕎麦を食べた記憶があります。
近年は大型家電量販店の台頭により個人小売店には厳しい状況ではありましたが、古くからのお客様に支えられ続けてくることが出来ました。今月、会長が馴染のお客様へ閉店のご挨拶回りで訪問した際、非常に惜しんでくださり、遠方からお花などを持ってきてくださる方もたくさんいらっしゃいました。本当にありがたい事です。長きにわたり地域の方のために努力してきた結果の表れだと感じています。
私としては両親が長年続けてきた店を守り、電気事業を続けていくことも検討しましたが、会長である父の体調の問題や、市場の状況、後継者育成にかかる労力費用など様々な面から考え、閉店することを決断しました。
すべての市場は変化し、創り出した事業は必ず発展から衰退を迎えます。昔ながらの商売をそのままの形で続けている会社は、変化の激しい現代において非常に稀有な存在となっています(老舗と言われている企業でも、現在に合わせた商売の仕方(ネット販売など)を模索し変化しているところが殆どです)。
私たちラクティも形を変え、生き残っていかなければなりません。ダーウィンの有名な言葉『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者だ』の通りです(本当は言ってない説もありますけど、まあそれは置いといて)。
2024年4月には介護報酬・診療報酬改定とともに制度改正が予定されています。社会保障制度の持続可能性を高めるため、制度自体に大きなメスが入る事は間違いありません。昨年4月の報酬改定では新型コロナの影響などもあり全事業でほんの少し報酬増となりましたが、再来年はマイナス改定になるだろうと予測されています。基本単価は引き下げの方向なので加算をきちんと取得するのが大前提であり、加算の取れない小規模事業所は淘汰されていくのは既定路線です。強い志や意欲だけでは乗り切れない状況です。
私達は、頑張ってくれる皆さんスタッフのため、待っていてくれるお客様のため、これからの社会のために、続けていく責務があります。
引き続き、初心を忘れることなく、スタッフがいきいきと働ける会社、お客様がいきいきと元気になる会社をモットーに邁進していきます。
代表取締役 三友愛
↓ 新聞に掲載された記事(1991年9月18日)
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